5月に奈良の東大寺に行ってきました。
大仏殿には「柱くぐり」といって、くぐり抜けると無病息災・願いごと成就のご利益があると言われてる柱があります。 穴の大きさは大仏さまの鼻の穴と同じとのことで老若男女列になって挑戦していました。
しばらく見ていたところ、小柄な女性や子供は楽々くぐっていましたが、男性はほぼ全員、女性でも反対側から手を引っ張ってもらってやっとくぐれるケースがほとんどで、「無理!」と言ってあきらめるかたも多くいました。
せっかくなので私も挑戦! 痩せ気味なので大丈夫かと思いましたが、肩幅が広いため肩がつかえてしまい軽いパニックに! 後ろに修学旅行中の男子中学生たちが並んでいた為、たくさんの学生さんたちが見ています。 これはダメだと諦めてしまいました。
一度、離れたものの、やっぱり気になって人が少なくなった時点で再挑戦!
今度は肩を巻き肩にしてなんとか穴に入ることができましたが、からだが穴にぴったりはまっている為、からだは伸びきった状態で先に進めなくなってしまいました。 動かせるのは足先だけ。 引き返すこともたいへんです!
「どうしよう!!!」と頭が真っ白になりかけた時、「温かな手にしっかりと手を握られた」と思った瞬間、気がつけば柱の向こう側に引き出されていました。
綺麗な女性2人を引き連れた韓流ドラマに出てきそうな韓国人のお兄さんが笑いながら立っていました。 このお兄さんが私の手を握って引っ張ってくださったのです!
大きくて温かな手でした。
コロナ禍で見知らぬ人の手を触るなんて考えられない今なのに…とびっくりしました。
いろいろな考え方があると思います。 でも、私は単純に嬉しかったです。 「ありがとう」という感謝の気持ちでいっぱいになりました。
たかが穴くぐり。 けれども「だめだった」と「くぐれた!」では大きな差があります。 まして善意の人の手を借りて成就できたことで「人は一人では生きられない。 人に助けていただいて生きているのだ」ということを改めて感じて、私もまた困っている人がいたらためらわずに手を差し伸べられる人間になりたいと心から思いました。
「ありがとうございました。」 楽しそうにおしゃべりしながら去っていくお兄さんの後ろ姿にもう一度お礼を言いました。
小雨の奈良、素敵な思い出ができました。
*奈良の写真を添付したいところですが、アップルIDを乗っ取られてしまいiphoneの初期化を余儀なくされたため写真は全て消えてしまいました。 皆様も乗っ取りにはくれぐれもお気をつけください。